大麻の成分にはTHCとCBDが含まれています。これらの違いをご存知でしょうか?THCは多幸感や陶酔感をもたらし、一般的にハイになる成分とされます。一方、CBDはハイにならず、ほとんど依存性のない成分です。
医療分野では、CBDの効果により症状が改善される事例が増加しており、免疫調整、感情抑制、神経保護などに良い影響があるとされ、注目を集めています。今回のG-MAGAZINEでは、THCとCBDの効果、副作用、法制度について詳しく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
1.THCとCBD
大麻には、100以上の異なる成分であるカンナビノイドが存在し、その中にはTHCとCBDも含まれています。THCはテトラヒドロカンナビノールの略で、麻の葉に見られる成分であり、一方、CBDはカンナビジオールの略で、麻の実に含まれています。それでは、THCとCBDの差異について詳しく説明してみましょう。
THCについて
THCは、アメリカなどで娯楽や医療目的で使用されています。この成分は、大麻特有の多幸感や陶酔感をもたらすことで知られています。THCは精神を高揚させる作用があり、いわゆるハイな状態をもたらすため、娯楽目的での使用には欠かせない成分とされています。ただし、日本では大麻取締法によりTHCは違法とされ、医療や娯楽を問わず、使用すれば罰せられることに注意が必要です。
CBDについて
CBDは、麻の種子や茎から抽出される成分です。麻の名前が含まれるため、大麻と関連付けられることがありますが、CBDには精神を高揚させる精神活性作用はありません。実際、CBDの効果と効能は国内外で注目されており、日本でも話題となっています。
2.THCとCBDの違法性について
CBDは世界中で注目が集まっていますが、大麻という言葉を聞くと違法性について心配することがあります。では、THCとCBDは日本の法律で合法なのでしょうか?結論から言うと、THCは違法であり、CBDは合法です。
この違いは、麻の使用部位に起因しています。THCは麻の葉に含まれており、茎や種子には存在しません。そして、日本の大麻取締法では、麻の茎と種子は処罰の対象外とされています。したがって、CBDは茎と種子から抽出されているため、違法ではありません。
日本ではTHCを所持することが違法とされています。大麻取締法は大麻の取り扱いを厳しく規制しており、所持だけでも違法とされています。特に、THCは精神活性作用があり、多幸感をもたらすため、厳しく取り締まられています。また、カフェインのような依存性もあるため、全面的に禁止されています。
一方、CBDは規制の対象外であり、合法です。CBDには精神活性作用が確認されておらず、その成分自体が合法とされています。また、麻は違法薬物というイメージがあるかもしれませんが、昔から衣類や食品、しめ縄など日常的に使用されてきた歴史があるため、全ての麻が規制されているわけではありません。
3.THCが混入しているCBD製品は注意
THC成分が検出されない限り、CBD製品は日本の法律に違反しません。しかし、CBD製品を使用する際には、THC成分の有無を確認するために注意が必要です。
現在、日本国内でCBD製品(オイルやリキッド)を製造している企業は少なく、ほとんどが海外から輸入された製品です。大麻に関する規制は各国で異なり、たとえばアメリカでは0.3%以下のTHC含有率であれば合法とされています。そのため、海外からの製品を輸入する際には販売代理店や税関で厳格な審査が行われています。
ただし、THC成分を含む製品が流通している可能性もあるため、自身でも確認が必要です。
4.THCとCBDの効果の違い
THCとCBDの効果の違いについて、詳しく説明してみましょう。THCは精神活性効果を持ち、一方CBDはリラックス効果があります。THCとCBDの具体的な違いを詳細に解説していきます。
1.精神活性作用が強い
THCの効果は脳神経に作用し、精神活性作用が強く影響を与えます。この効果により、気分が高揚し、欲求が高まることがあります。これが大麻の使用によって引き起こされるハイな状態です。
THCは精神活性作用に焦点が当てられがちですが、その影響はそれだけではありません。内臓組織や免疫細胞にも影響を及ぼし、食欲増進やリラックス、抗がん効果なども報告されています。一部の国では医療目的でTHCの使用が認められていますが、日本ではTHCは嗜好用はもちろん、医療目的でも違法であるため、注意が必要です。
2.健康の維持に関与
THCが精神活性をもたらすのに対し、CBDの効果は健康の維持に関与します。CBDには日常的なストレスの軽減や、パニック障害、うつ病、不安感などの精神的な側面にも効果があるとされています。
また、かゆみ、体の痛み、ニキビなどの皮膚トラブルの軽減効果もあり、動脈硬化、関節炎、高血圧、アトピー性皮膚炎などにも対処する可能性があります。
THCとCBDには、心身に多くの効果があるという共通点がありますが、最も大きな違いは精神活性作用の有無です。THCとCBDの違いを理解する上で、このポイントが重要です。
5.THCとCBDの副作用の違い
THCとCBDを摂取した場合の副作用には、違いがあるのでしょうか? 実際、THCとCBDの両方に副作用が確認されていますが、それぞれの症状や程度には大きな違いがあり、THCの方がCBDと比べて副作用が強いことが分かっています。 それでは、THCとCBDの副作用について詳しく見てみましょう。
1.依存症が存在し、脳機能に損傷を与える可能性
THCの効果は精神活性に強く関与し、脳内で強力に作用します。これにより、経験や行動に対する快楽を感じ、その刺激を繰り返し求める依存性があります。 食事や生殖、排泄など、人間の生存と繁栄に欠かせない行動に対する依存が起こる可能性があります。
依存の程度はカフェインと同等であるとされており、それほど大きくないと言われていますが、マリファナを常用する人が摂取を中止すると、強い禁断症状が現れることが確認されています。 また、THCの継続摂取は、脳や精神に影響を及ぼすことがあります。具体的には、妄想や幻覚、気分の抑うつなどの症状があり、これらの症状は統合失調症に似ており、記憶障害や問題解決能力の低下など、脳に障害をもたらすこともあります。
2.過剰摂取は危険だが、副作用は軽微
CBDの副作用は、THCのような精神や脳機能に障害を及ぼすことはありません。ただし、CBDを過剰に摂取すると危険です。めまい、吐き気、下痢などの症状が報告されています。 副作用の症状は個人によって異なり、持病による影響もあるかもしれません。特定の薬を服用している場合、CBDと薬の相性を検討する必要があるかもしれません。
CBDは副作用が比較的軽微ですが、過度な摂取は避けるべきだということを覚えておくと良いでしょう。
6.まとめ
THCとCBDについて詳しく説明してきました。 CBDは、過剰摂取によってめまい、吐き気、下痢などの症状が現れる可能性がありますが、THCに比べて副作用の心配は少ないと言えます。 また、THCは依存性があり、脳機能や精神に影響を及ぼし、幻覚、妄想、気分の抑うつなど危険な症状を引き起こすことがあります。 これらの点を考慮すると、THCとCBDを明確に区別することが重要です。
CBD製品は、THCが含まれていないことが条件で合法とされています。 THCは娯楽目的でも医療目的でも、日本の法律においては違法ですので、絶対に使用しないでください。
※G-MAGAZINEでは大麻関連情報を提供していますが、大麻の所持や使用を奨励するものではありません。日本では大麻の所持や栽培は法律で厳しく禁止されています。大麻の使用は絶対に避けてください。
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