【大麻合法国タイ】大麻解禁で何がもたらされた?大麻事情について解説

【大麻合法国タイ】大麻解禁で何がもたらされた?大麻事情について解説

日本からの飛行機でわずか6時間の距離にある、手頃な旅費で訪れることができるタイ。東南アジアの中でも日本人には馴染み深い国です。美味しい料理や写真映えするスポットが数多く存在し、何度も足を運んでいる方も多いのではないでしょうか。

しかし、そんな魅力あふれるタイには、もうひとつ大きな魅力があります。それは、大麻が合法とされていることです。タイが大麻の合法化を実現した経緯や、大麻の取り扱いにおける法的な規制について、この記事では詳しく解説していきます。タイの大麻情報について知りたい方には、おすすめ記事です。

 

本記事の目次
1.タイの大麻事情について
2.タイの大麻ビジネスについて
3.医療用以外の大麻使用は禁止
4.まとめ

 

 

1.タイの大麻事情について

 

タイでは、古くから伝統医療として大麻が使用されてきた歴史があります。現在では、一部の病院やクリニックで大麻を使用した医薬品の処方が許可されており、てんかんやパーキンソン病、うつ病、不眠症などの患者に積極的に処方されています。
さらに、医療大麻の使用は痛みの緩和や食欲増進の効果があるとされています。そのため、進行したガン患者の生活の質向上を目的として、医師が処方するケースもあります。
この記事では、大麻合法国であるタイについて、以下の詳細な内容を解説していきます。

1.大麻合法になったのはいつ?
2.医療目的での使用は合法
3.大麻ゆるキャラ「ドクターガンジャ」
4.タイで医療大麻クリニックが開設

1-1.大麻合法になったのはいつ?

タイにおいて、大麻の合法化が実現したのは2019年のことでした。この歴史的な出来事は、タイの国王であるラーマ10世の署名によって実現しました。ただし、大麻の合法化は医療目的や研究目的のために限定されており、一般の人々が自由に所持することは許されていません。認められているのは、以下の人々や関係機関です。

医師発行の処方箋
医薬品・健康関連の関係者
教育機関
認定医療専門家
国際的な運輸事業者に登録されている農業関連企業

1-2.医療目的での使用は合法

医療大麻はさまざまな疾患に対して有効であり、医師の診断に基づいて処方されることが認められています。ただし、重要な点として、合法なのは医療大麻のみであり、嗜好目的でのジョイントなどの吸引は違法です。
さらに、個人が大麻を栽培したり、許可なく所持することも違法です。これらの行為は処罰の対象となり、長期の刑務所での服役が課される可能性もあります。ですので、注意が必要です。
タイを旅行などで訪れた際に大麻を勧められたとしても、所持するだけで違法行為となります。みなさんも十分に気をつけてくださいね。

 

1-3.大麻ゆるキャラ「ドクターガンジャ」

2020年1月6日、タイの首都バンコクには医療大麻に特化したクリニックが誕生しました。
この注目を浴びたクリニックのオープニングセレモニーには、「ドクターガンジャ(「ガンジャ」はタイの俗語で「大麻」を指します)」というキャラクターが登場しました。タイ政府自体もゆるキャラまで制作し、国全体で医療大麻の推進に力を入れています。
その理由は、大麻によってもたらされる経済的な利益の期待にあります。タイ政府はこの分野に注力し、大麻産業が経済に貢献することを期待しています。

 

1-4.タイで医療

皆さんもご存知の通り、日本では大麻の栽培、所持、使用は法律で禁止されています。しかし、タイでは医療大麻を処方する病院やクリニックが数十件存在し、外国人にも処方が可能な状況となっています。

このため、患者の病状に応じて医師が適切な医療大麻を処方しています。まだ多くはありませんが、日本人の中にも医療大麻を求めてタイのクリニックを受診する人々がいるようです。

医療大麻を取り扱うクリニックの医師たちは、国の研修を受け、医療大麻に関する資格を持っています。安心して治療を受けることができるのです。

 

 

医療用の大麻製品が購入可

医療大麻に関連する製品は、販売が許可されている病院やクリニックで購入することができます。2023年6月時点で以下の製品が処方されています。

  • 大麻バーム
  • 大麻オイル
  • 大麻カプセル

 

バンコク市内のクリニックでは、驚くことに大麻入りのコーヒーやお茶などを購入することができるのです。

ただし、基本的には医師の処方が必要なので、患者であることが条件です。したがって、処方箋なしで大麻関連商品を販売している店舗や病院・クリニックには注意が必要です。

 

病院では医療用の大麻を処方してもらえる

日本では、まだまだ「大麻は危険」という意識が根強く残っていますよね。ですから、タイで医療大麻を処方される際には、「陶酔してしまうのではないか?」、「中毒になる危険性はあるのか?」と不安に思うことでしょう。

しかし、医療大麻の取り扱い許可を持つクリニックや医師たちは、患者が陶酔することのないように成分を調整し、適切な処方を行っています。患者は専門医の診察を受け、必要性が診断されれば、陶酔効果の抑えられた大麻オイルなどが処方されます。

 

2.タイの大麻ビジネスについて

 

タイでは、医療大麻が合法化され、少しずつ規制が緩和されているのをご存知でしょうか。

先ほどもお伝えした通り、大麻を活用した観光産業の活況や経済の成長に期待が高まっています。実際に、大麻料理を提供するレストランが登場し、一部の家庭では大麻の栽培が始まっているという話も聞かれます。

ここでは、急速に拡大しているタイの大麻ビジネスの実態についてご紹介します。タイの現状を知ることで、大麻の新たな可能性について考えてみましょう。

 

医療大麻ツアー

タイでは、医療大麻の推進に力を入れるため、官民が一体となって医療ツーリズムに取り組んでいます。

医療と旅行を組み合わせた新しいスタイル「ウェルネス観光」を通じて、経済を活性化するために医療大麻に期待が寄せられています。

医療施設の規制が緩和されれば、外国人観光客の注目を集める可能性が高まるでしょう。北米やヨーロッパでは、既にオーガニック食品や大麻などの健康成分を取り入れたリゾート施設が存在しています。

タイもそれに続くことで、健康志向の旅行者にとって魅力的な目的地となることが期待されます。ウェルネス観光によって、タイの医療大麻産業は一層発展していくことでしょう。

 

大麻料理を扱うレストラン

医療大麻を使った医薬品に興味がある方も多いですよね。でも、実はタイでは医薬品だけでなく、大麻料理を提供するレストランも存在するんです。

すでに規制が緩和され、政府の許可を得たレストランで、大麻料理の提供が始まっています。

その中でも注目すべきは、タイ中部のプラチンブリー県に位置するチャオプラヤ・アブハイブーベ病院です。こちらでは、大麻入りのスパイシーサラダ、スパイシースープ、ガパオライス、ポークリブなどの料理が提供されています。

大麻を活用した料理は、風味豊かで独特の魅力があります。タイのチャオプラヤ・アブハイブーベ病院で、大麻料理を楽しむことで、新たな味わいや体験を得ることができるかもしれません。ぜひ、訪れてみてください。

 

一部家庭での大麻栽培も試験的導入

大麻に関する話題は、医療現場やレストランだけに留まりません。なんと、一般家庭でも大麻を栽培するプロジェクトが始まりつつあるんですよ。

タイでは、大麻栽培を許可するプロジェクトの試験版を2020年11月末に発表しました。場所は、ブリラム県クームアン郡バンノンマライ村です。このプロジェクトでは、10世帯に対して、1家庭につき6本の大麻栽培が許可されました。

この栽培の目的は、健康と医療のために大麻を活用すること。大麻の花は、医療品を生産するクームアン病院に提供され、葉や茎、根などは健康製品の製造や関連サービスの提供に活用される予定です。

一般家庭での大麻栽培が許可されることで、さまざまな利用方法や可能性が広がります。タイのバンノンマライ村では、新たな大麻関連のプロジェクトが進行中で、地域の発展や健康産業への貢献が期待されます。今後の展開にも注目ですね。

 

3.医療用以外の大麻使用は禁止

 

タイは大麻の医療利用は合法ですが、医療目的以外の大麻使用は禁止されています。政府の許可を得ていない病院やクリニックでは、大麻製品を販売することは絶対にありません。

ただし、許可を得た施設以外で不正に大麻を販売する詐欺行為が存在することも否定できません。

そこで今回は、大麻を違法に栽培、所持、使用した場合に科せられる刑罰についてご説明します。

タイの法律では、大麻の不正な栽培、所持、使用は厳しく罰せられます。違法行為が発覚した場合、長期の懲役刑や高額の罰金が課される可能性があります。

大麻取締法によれば、大麻の所持量や使用目的、違法行為の程度に応じて刑罰が決まります。最悪の場合、数年から数十年にわたる刑務所生活を強いられることもあります。

大麻は医療利用が認められている一方で、不正な使用は法的に重大な問題となります。みなさんは法を守り、適切なルートで医療大麻を利用するようにしましょう。安全かつ合法的な医療環境の構築に全力を尽くしていくことが大切です。

 

タイは大麻不法所持で刑罰有り

タイは2019年に医療大麻の合法化を果たし、その後も医療大麻の推進がますます勢いを増しています。しかし、重要なポイントとして覚えておきたいのは、嗜好目的での大麻の栽培、所持、使用は法律で厳しく禁止されているということです。

医療目的であっても、許可を得ていない企業や個人が大麻の栽培や所持を行うことは違法行為となります。法律は誰に対しても公平に適用されるため、注意が必要です。

もしも大麻関連の法律を犯してしまった場合、5年の懲役刑と10万バーツ以下の罰金が科される可能性があります。医師の処方があったとしても、10キログラムを超える大麻の所持は刑罰の対象となります。

私たちは法を遵守し、合法的なルートで医療大麻を利用することが重要です。正当な医療の範囲内での使用に留め、法に則った行動を心がけましょう。

 

タイの麻薬・薬物犯罪は最高死刑

タイで大麻の違法な所持や使用をしても、数年の投獄刑だけで済むと甘く見るべきではありません。大麻を含む薬物の使用は依然として重罪と見なされており、合法なのは政府に許可された場合のみです。
更に、販売目的での覚せい剤の所持に至っては、死刑判決が下されてしまうこともあります。また、タイの刑務所には長期間服役している日本人も存在します。
「知らなかった」という言い訳は通用しませんので、医療大麻を必要とする場合は、政府に許可された病院やクリニックで診察を受けるようにしましょう。自身の安全と法的なトラブルを避けるためにも、正規の経路を通じて医療大麻を利用することが重要です。情報の正確性を確認し、法律を守る意識を持ちましょう。


タイで大麻栽培をした日本人が逮捕

2020年5月、タイで一人の日本人男性が違法な大麻の栽培で逮捕されました。この男性は「マスターK」と名乗り、日本人グループの一員でした。容疑者はチェンマイというタイ北部の町にある自宅で関係者とともに身柄を拘束されました。

押収された証拠品は、100鉢以上の大麻や70本以上の乾燥大麻の瓶など、かなりの量でした。この事件は日本国内でもニュースで報じられました。容疑者はSNSなどで「政府の許可を得ている」と虚偽の記載をしており、タイ在住の日本人に販売していたことが判明しました。

海外で同胞と出会った時、つい安心して信頼してしまうことがありますが、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあるのです。どんなに合法的に見える情報でも、疑うことなく信じてしまわないようにしましょう。自分自身の安全を守るためにも、信憑性を確かめることが重要です。

 

 

4.まとめ

タイで合法化された医療大麻について、詳しく解説してみました。

わずか数時間でアクセス可能な国で大麻が合法化されているという事実に驚かれるかもしれません。タイ国内のタイ人だけでなく、日本人を含む外国人でも必要に応じて医療用大麻の製品を処方してもらえることが明らかになりました。

さらに、タイ政府が大麻を積極的に推進していることから、今後のタイの動向には注目が必要です。

ただし、大麻は厳密に医療用とされており、不法な栽培・所持・使用は罪に問われることを忘れてはなりません。タイの医療大麻に興味を持つ皆さんには、以下のポイントを心に留めておくことをおすすめします。

 

あくまで医療用。許可された病院でのみ処方してもらえる。
外国人でも処方してもらえて、日本人患者も来院している。
ただし、合法国でも現地日本人が大麻を使用・購入は違法
しかし、摘発される可能性は低いので、自己責任で楽しむ人はいる。

 

日本やタイでも完全な大麻使用や所持は規制されていますが、大麻草から抽出され規制されていないカンナビノイドがあります。その中で特におすすめなのがCBPです。この成分は様々な作用をもたらしてくれるので多数の方から愛用されています。

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