みなさんこんにちは、GEISHA BRAND編集部です。「ゲートウェイドラッグ理論」という説を知っていますか?大麻、アルコール、タバコが「悪いイメージ」を持たれる根拠となっているのがゲートウェイドラッグ理論です。
大麻が本当にハードドラッグへの入り口=ゲートウェイなのか。この理論については、さまざまな論説があります。
今回はゲートウェイドラッグとは何か、その論拠を徹底調査します!この記事を読めば、ゲートウェイドラッグ理論とその問題点について理解できるでしょう。
本記事の目次
- ゲートウェイドラッグ理論とは何か?
- ゲートウェイドラッグの種類を紹介
- 違法薬物と合法ドラッグの差異
- ゲートウェイドラッグに対する厚生労働省の懸念
- ゲートウェイ理論の検証
- まとめ
1.ゲートウェイドラッグ理論とは何か?

厚生労働省のウェブサイトでも触れられているゲートウェイドラッグ。
多くの大麻の違法性を支持する人々が、このゲートウェイドラッグ理論に賛同しています。
ゲートウェイドラッグ理論を裏付けるのは3つの根拠です。では、さっそくそれらを確認していきましょう。
① ゲートウェイドラッグにより、薬物全体へのハードルが低くなる
「最初に使った薬物が大麻だった」という人は少なくない、と言われています。
日本でも芸能人の大麻問題が絶えないことからもわかるように、違法であるにもかかわらず、初めての薬物経験が大麻であるという人はかなり多いようです。
② 大麻がハードドラッグの入り口になる可能性
大麻にはさまざまな成分が含まれています。
特に精神作用を持つTHC(テトラヒドロカンナビノール)は、マリファナの主成分であり、強い依存性と中毒性を持っています。
そして、大麻の強い精神作用により、より強い依存性のある薬物を求めることになり、コカインやヘロインなどのハードドラッグに手を出すことになります。これがゲートウェイドラッグ理論の主な考え方です。
③ ドラッグ密売のコミュニティーとの違法なつながりが生まれる
ドラッグの密売が違法であることから、大麻を入手する際は違法な組織とのつながりが必要となります。
大麻の購入を通じて、ドラッグ密売組織との繋がりが生まれ、さらに強いドラッグへのアクセスが容易になるという考え方があります。
2.ゲートウェイドラッグの種類を紹介
「ゲートウェイドラッグ」とは、より強い依存性・中毒性を持つハードドラッグへの入り口とされています。
ここでは、どのような薬物がゲートウェイドラッグに含まれるのかを紹介します。
ゲートウェイドラッグとは、以下のような薬物が含まれます。

①たばこ
日本でもまだまだ吸う人が多い嗜好品であり、大麻と同様にゲートウェイドラッグの1つです。依存性があり、たばこを吸うことから大麻にも手を出す人もいます。

②酒・アルコール
嗜好品であり、ゲートウェイドラッグの代表的なものです。楽しみながら味わえる一方で、過剰な摂取がアルコール依存症を引き起こし、ハードドラッグへの誘因となることもあります。

③大麻 乾燥大麻
(マリファナ)、大麻樹脂(ハシシ)、液体大麻など、さまざまな形態があります。THC(テトラヒドロカンナビノール)による依存性・中毒性が高く、THCが含まれる大麻製品は日本では禁止されています。
その他のゲートウェイドラッグ
薬物には、MDMAやシンナーなどの幻覚剤、脱法ハーブなどの脱法ドラッグも含まれます。これらの薬物もゲートウェイドラッグの仲間として分類されます。
3.違法薬物と合法ドラッグの差異
「合法ドラッグ」「合法ハーブ」などと称して売られていても、実際には、指定薬物などの規制されている成分が含まれている場合があります。いわゆる危険ドラッグです。
危険ドラッグには、覚醒剤や大麻に化学構造を似せて作られた物質などが添加されていて、使うと体にどんな影響が出るのかわかりません。健康被害も発生しており、大変危険です。
4.ゲートウェイドラッグに対する厚生労働省の懸念

厚生労働省は、近年、若年層における大麻の乱用が問題になっているとして、啓発を行っています。
厚生労働省の審議会の資料でも、次のように指摘されています。
大麻は、より効果の強い薬物の使用に移行していくおそれが高い薬物(ゲートウェイドラッグ)であることが指摘されている。
出典:厚生労働省 大麻規制検討小委員会「議論のとりまとめ(案)」(令和4年9月29日)
5.ゲートウェイ理論の検証

大麻禁止派が支持するゲートウェイ理論に対しては、「根拠に乏しい」という反論が多く存在します。
例えば、1999年の全米科学アカデミーの医学研究所は大麻が他の薬物への飛び石(ゲートウェイ)だと証明する確固たるデータは存在しないと発表しています。
また、報道紙ニューヨーク・タイムズも具体的な根拠がないことからゲートウェイドラッグ理論を否定する記事を発表しています。
大麻の中毒性についての議論
大麻が本当にゲートウェイドラッグなのかについて、否定派の一つの主張として「大麻には中毒性がない」という立場があります。
しかし実際は、大麻にはアルコールやたばこと同じく、中毒性と離脱症状があることが証明されています
ゲートウェイ理論の客観性に対する主張
ゲートウェイ理論は、大麻がハードドラッグへの扉になるとの懸念から生まれたとされます。
一部には、大麻を禁止したい派閥の主観的な理論だとする意見もあります。
先述の全米科学アカデミーやニューヨーク・タイムズの指摘通り、ゲートウェイ理論を立証するためのデータが不足しているという主張があります。そのため、ゲートウェイ理論は大麻肯定派からの批判を受けています。
6.まとめ
今回は、ゲートウェイドラッグ理論について紹介しました。 この理論は、大麻などがハードドラッグの入り口となるという考えです。 この理論には、裏付けるデータが十分でないという反論もあります。一方で、厚生労働省の資料では、大麻は、より効果の強い薬物の使用に移行していくおそれが高い薬物であると指摘されています。
※G-MAGAZINEでは大麻関連の情報を提供していますが、大麻の所持・使用を推奨するものではありません。日本では大麻の所持・使用・栽培は法律で厳しく禁じられています。絶対に大麻を使用しないでください。


